GTOを読んで現代の醜さを読み解く
こんにちは、くたくたくです。
「どうせ大人は保身しか考えられない。」
これは主人公である鬼塚先生の生徒から散々投げつけられる言葉である。
GTOはご存じの通り、昔ながらのマンガで、ドラマ化もされている。
生粋のマンガ派である自分はマンガで読みますけれど。
GTO通称グレートティーチャー鬼塚、鬼塚というヤンキー上がりの先生が独自の視点と行動で大人からの裏切りで身を固くした生徒たちをどんどん救っていく話である。
この漫画ではもちろん主役は鬼塚先生であるが、それ以外にも現代の闇が主役となっている。
自己中心的な大人たちによって被害を受ける子供たち、それは親であったり、先生であったり、広い目で見れば議員とかもその一員となるだろう。
現代の大人たちというのはほとんどの人が自分のことしか考えられない。
保身しか考えられない人がどれほどいることか。
議員でも責任を問われてもなお、黙秘で貫こうとする人がいるし、それは先生でもいろんな職場でもしかりである。
自らの行動で他に迷惑をかけていることさえわかっていなそうな首相夫人とかも。
ダサすぎる。
自らの被害もいとわずに誰かを助けようとする人がどれほどいるだろうか?
GTOでも鬼塚先生以外はほぼ生徒に貢献できず、すべてを任せきっている。
それどころか、生徒の状態すら知ろうとせずに、鬼塚先生のやることに怒り、自らの保身のためにクビにしようと奔走する。
教頭は毎日電車で痴漢、家ではのけ者扱い、日々のストレスで血尿。
哀れな大人がじつに面白く書かれている。
が、これを本当に笑える立場にあるのか?
現代の大人たちには鬼塚のような子供に本当に心から向き合える人材が必要な時代へとさらになっていくだろう。
鬼塚のようなとまでは言わないが、保身のために奔走して生きていくダサい大人がこれ以上増えないことを祈りたい。
現代の闇をいかに小さくできるかが課題なのではないかと思う。